令和7年度 佐渡市スポーツ協会 基本方針及び事業計画

基本方針

スポーツアイランド佐渡の環境整備

加盟団体との連携と
競技力の向上
市民のスポーツ参加の
促進と健康づくり
ジュニアスポーツ活動の
環境整備

【重点項目】

  1. 競技力の強化を目指し、優秀選手並びに指導者育成を図る
  2. 市民の健康づくりに寄与する生涯スポーツを振興する
  3. 協会主管イベントの充実を図るため、関係機関との連携を強化する
  4. 指定管理施設の適切かつ効果的な利用を促進する

事業計画・事業報告

(1)競技力の強化を目指し、優秀選手並びに指導者育成を図る。

  • ① 競技団体によっては、段階に応じた指導をジュニア層から高校生・一般まで、一貫した指導体制を構築し成果を上げている。当協会として、これらの競技団体に引き続き助成制度が有効活用されるよう支援していく。
  • ② 指導体制が未整備の競技団体には、一貫した指導体制を構築するよう支援を図っていく。
  • ③ スポーツ講習助成事業を通して支援する。
  • ④ 地域クラブ活動を支援する。
 

◎  事業内容

 ・選手育成強化事業助成事業  年間実施

270万円

 ・スポーツ交流支援助成金事業  年間実施

130万円

 ・スポーツ講習助成事業  年間実施

30万円

 ・加盟団体助成事業  年間実施

270万円

 ・総合スポーツ大会の開催  6月~8月

35万円

 ・指導者講習会の実施  11月上旬

10万円

 ・表彰式(優良指導者等)  2月予定

58万円

 

2)市民の健康づくりに寄与する生涯スポーツを振興する。

  • ① 健康寿命日本一を目指し、意識的にスポーツに取り組むよう推進する。
  • ② 高齢者社会に対応した地域住民の健康づくりを目指すとともに、スポーツ離れが進む子どもたちへ、継続的にスポーツに触れ合う場の提供を推進する。
  • ③ 幼児から高齢者まで、その年代にふさわしいスポーツの振興を通して、市民の健やかな心身を育むことに寄与する。
  • ④ 市民の各年代にふさわしい生涯スポーツニーズに応えるよう啓発活動を推進する。そのために、有資格職員等による運動教室の充実や指導者派遣事業の拡充を図る。
  • ⑤ 新潟県スポーツ協会と連携しインテグリティ講習会や指導者講習会、運動遊びイベント等を実施します。
  • ⑥ 設立10周年事業を開催し、市民のスポーツに対する機運の高揚を図る。
 

◎  事業内容

 ・協会設立記念第11回佐渡市グラウンド・ゴルフ大会  6月予定

2万円

 ・陸上競技場市民開放デイ  6月予定

1万円

 ・第6回さど健幸ウォークの開催(小木予定)  10月18日(土) 

30万円

 ・第2回市民ボッチャ大会

 1月17日(土)

 1万円

 ・第9回市民カローリング大会  2月28日(日)

1万円

 ・リレーマラソン大会の開催    3月予定

25万円

 ・地域コミュニティ事業  

30万円

 ・園児の運動あそび教室  

90回

 ・高齢者健康づくり教室  

36回

 ・協会直営のスポーツ教室  

 

 ・広報紙発行  

 

 ・設立10周年記念式典  

 

 ・設立10周年記念オープン大会の実施  

 

 

(3)協会主管イベントの充実を図るため、関係機関との連携を強化する。
 いわゆる4大スポーツ大会の実施に当っては、これまでと同様に関係機関や協力団体との連携を密にして、安全性を十分に確保した運営を行う。
 また、年々確保が困難になりつつあるボランティアについては、関係機関と協議しながら人員の確保と必要人数の削減の方法を検討する。
 
◎  事業内容

 ・佐渡トキマラソンファンラン(1.5km、3km)

4月26日(土)

 ・第16回佐渡トキマラソン (フル、ハーフ、10km)

4月27日(日)

 ・ロングライド前日イベント

5月17日(日)

 ・第19回佐渡ロングライド210

5月18日(日)

 ・第13回佐渡オープンウォータースイミング

7月13日(日)

 ・第24回佐渡ジュニアトライアスロン大会

9月6日(土)

 ・第37回佐渡国際トライアスロン大会

9月7日(日)

 

4)指定管理施設の市民有効活用のため、適切かつ効果的な施設管理を行う。

  • ① 佐渡市総合体育館は、令和6年度から3年間は、新潟県内で広く指定管理業務を受託している株式会社ヴァーテックスと共同事業体を構成し、管理運営を始めた。受付業務のデジタル化や最新型フィットネス・トレーニング機器を導入し、新たな教室の開催等、民間企業のノウハウを取り入れて運営する。
  • ② 各施設でのスポーツ教室の実施により、参加者の増加や利用促進を図る。
  • ③ 施設運営にあたっては、安全管理の徹底を図るとともに、利用者の声を聞きながらホスピタリティの向上や営業時間の柔軟な対応等によりサービスの向上を図る。
  • ④ 施設の老朽化等による修繕にも積極的に対応し、佐渡市と協議しながら、早期対応を図る。

 
◎  事業内容

 ・各種スポーツ教室の実施  
 ・市民向け運動啓発事業(佐渡市総合体育館) (年2回)
 

(1)競技力の強化を目指し、優秀選手並びに指導者育成を図る。

  • ① 競技団体によっては、段階に応じた指導をジュニア層から高校生・一般まで、一貫した指導体制を構築し成果を上げている。当協会として、これらの競技団体に引き続き助成制度が有効活用されるよう支援していく。
  • ② 指導体制が未整備の競技団体には、一貫した指導体制を構築するよう支援を図っていく。
  • ③ スポーツ協会の役員を支援員として派遣する。
  • ④ スポーツ講習助成事業を通して支援する。
  • ⑤ 中学校の部活動の地域移行を支援する。

 
◎  事業内容

 ・選手育成強化事業助成事業  ※助成額  2,505,000円
 ・スポーツ交流支援助成金事業  ※助成額  703,200円
 ・スポーツ講習助成事業  ※助成額  349,400円
 ・加盟団体助成事業  ※助成額  2,610,000円
 ・総合スポーツ大会の開催  ※令和6年 6月~8月:14競技
 ・指導者講習会の実施  ※令和6年10月 5日(土)
 ・表彰式(優良指導者等)  ※令和7年 2月16日(日)
 

2)市民の健康づくりに寄与する生涯スポーツを振興する。

  • ① 健康寿命日本一を目指し、意識的にスポーツに取り組むよう推進する。
  • ② 高齢者社会に対応した地域住民の健康づくりを目指すとともに、スポーツ離れが進む子どもたちへ、継続的にスポーツに触れ合う場の提供を推進する。
  • ③ 幼児から高齢者まで、その年代にふさわしいスポーツの振興を通して、市民の健やかな心身を育むことに寄与する。
  • ④ 市民の各年代にふさわしい生涯スポーツニーズに応えるよう啓発活動を推進する。そのために、有資格職員等による運動教室の充実や指導者派遣事業の拡充を図る。
  • ⑤ 地域スポーツ振興の担い手である地区公民館、スポーツ推進委員協議会、当協会加盟地区体育・スポーツ団体の三者が連携して、地域住民の健康づくり、コミュニティづくりを図るよう地域コミュニティ事業の推進を図る。
  • ⑥ 新潟県スポーツ協会と連携しインテグリティ講習会や指導者講習会、運動遊びイベント等を実施します。

 
◎  事業内容

 ・協会設立記念第10回佐渡市グラウンド・ゴルフ大会  ※令和6年10月 6日(日)
 ・陸上競技場市民開放デイ  ※令和6年10月 6日(日)
 ・第5回さど健幸ウォークの開催  ※令和6年10月26日(土)

 ・第1回市民ボッチャ大会

 ※令和7年 1月18日(土)

 ・第8回市民カローリング大会  ※令和7年 3月 1日(土)
 ・リレーマラソン大会の開催    ※令和7年 3月22日(土)
 ・地域コミュニティ事業  ※8地区(新穂、畑野を除く)
 ・園児の運動あそび教室出前授業(拡充)  ※次年度へ継続
 ・シニア体力づくり教室出前授業(新規)  ※次年度へ継続
 ・高齢者健康づくり教室出前授業(拡充)  ※次年度へ継続
 ・協会直営のスポーツ教室の実施(拡充)  ※次年度へ継続
 ・広報紙発行  ※年2回発行
 

(3)協会主管イベントの充実を図るため、関係機関との連携を強化する。
 スポーツイベントについては、新型コロナウイルスが5類に移行した後、どれだけコロナ前の大会規模に近づけるかを最大の目標とし、参加選手の満足度の更なる上昇を目指し大会を開催する。
 また、年々確保が困難になりつつあるボランティアについては、関係機関と協議しながら人員の確保と必要人数の削減の方法を検討する。常態化しているボランティア確保の課題は、ボランティアのやりがいや楽しみ方を知る研修会を開催し、視点を変え島外ボランティアの募集等、スポーツボランティアの養成も継続していく。
 
◎  事業内容

 ・佐渡トキマラソンファンラン(1.5km、3km)

 ※ 4月20日(土)

 ・第15回佐渡トキマラソン (フル、ハーフ、10km)

 ※ 4月21日(日)

 ・エンジョイグルメライド

 ※ 5月18日(土)

 ・第18回佐渡ロングライド210

 ※ 5月19日(日)

 ・第12回佐渡オープンウォータースイミング

 ※ 7月21日(日)

 ・第23回佐渡ジュニアトライアスロン大会

 ※ 8月31日(土)

 ・第36回佐渡国際トライアスロン大会

 ※ 9月 1日(日)

 

4)指定管理施設の市民有効活用のため、適切かつ効果的な施設管理を行う。

  • ① 佐渡市総合体育館は、令和6年度から3年間、指定管理期間を更新した。そしてこの3年間は、新潟県内で広く指定管理業務を受託している株式会社バーテックスと共同事業体を構成し、管理運営を行っていくことになった。受付業務のデジタル化や最新型フィットネス・トレーニング機器の導入、新たな教室の開催等、民間企業のノウハウを取り入れて運営する。
  • ② 各施設でのスポーツ教室の実施により、参加者の増加や修了者の利用促進を図る。また、特に利用者数の少ない陸上競技場や佐和田野球場については、市民開放デイに続く、新たなイベントを企画・実施し、利用促進を図る。
  • ③ 施設運営にあたっては、安全管理の徹底を図るとともに、利用者の声を聞きながらホスピタリティの向上や営業時間の柔軟な対応等によりサービスの向上を図る。
  • ④ 施設の老朽化等による修繕にも積極的に対応し、佐渡市と協議しながら、早期対応を図る。
  •  また、1月1日の能登半島地震で被災し、現在利用を中止している佐渡スポーツハウスのプール棟や両津総合体育館アリーナについては、佐渡市と協力し、1日も早く利用できるように努める。

 
◎  事業内容

 ・各種スポーツ教室の実施  ※ 次年度へ継続
 ・市民向け運動啓発事業(佐渡市総合体育館)  ※ 11月及び3月実施

各種書類


過年度分

 創立10周年を翌年に控え令和6年度は、各加盟団体と連携して、これからのスポーツ環境の変化に適切に応じた市民スポーツ活動の普及・推進を図ることによって、スポーツアイランド佐渡の構築を図る。

【はじめに】

 創立10周年を翌年に控えて
 翌年令和7年度に一般財団法人佐渡市スポーツ協会設立10周年を迎える。
 この間、市民スポーツ活動の普及・推進を図るとともに、トライアスロンをはじめとするイベント事業の実施に取り組んできたが、コロナ禍の直撃を受け、スポーツ活動の停止や制限を余儀なくされた。その中であっても全国大会等の大舞台で活躍するアスリートが排出されたり、多種多様なスポーツ活動や健康志向のスポーツ活動が展開されるとともに、各イベントも再開されるなど、一定の成果を収めてきた。
 しかしながら、近年、市民スポーツ活動の縮小や停滞傾向は否めない。
 その原因の一つがスポーツ環境の変化であり、具体的には、人口構成の変化である。子供の数が年々減少するとともに、高齢者の人口が増加している。
 次の10年、当協会は、この人口構成の変化に適切に対応したスポーツ推進体制を構築する必要がある。
 そのため、令和6年度は、当協会の理念を協会全体で確認し、次の10年につなげていくために基本方針を定めていきたい。
 令和6年度事業計画では、「佐渡市スポーツ振興計画」に掲げられる「育てる」「健康」「競技」「支える」「観光」「情報・医科学」を意識し、その推進者として事業を実施したい。そして、子供から高齢者までがスポーツの機会を得て、スポーツの恩恵を享受できる島を目指す。

(1)競技力の強化を目指し、優秀選手並びに指導者育成を図る。

  • ① 競技団体によっては、段階に応じた指導をジュニア層から高校生・一般まで、一貫した指導体制を構築し成果を上げている。当協会として、これらの競技団体に引き続き助成制度が有効活用されるよう支援していく。
  • ② 指導体制が未整備の競技団体には、一貫した指導体制を構築するよう支援を図っていく。
  • ③ スポーツ協会の役員を支援員として派遣する。
  • ④ スポーツ講習助成事業を通して支援する。
  • ⑤ 中学校の部活動の地域移行を支援する。

 
◎  事業内容

 ・選手育成強化事業助成事業  年間実施

270万円

 ・スポーツ交流支援助成金事業  年間実施

130万円

 ・スポーツ講習助成事業  年間実施

30万円

 ・加盟団体助成事業  年間実施

270万円

 ・総合スポーツ大会の開催  6月~8月

35万円

 ・指導者講習会の実施  11月上旬

10万円

 ・表彰式(優良指導者等)  2月16日(日)

58万円

 

2)市民の健康づくりに寄与する生涯スポーツを振興する。

  • ① 健康寿命日本一を目指し、意識的にスポーツに取り組むよう推進する。
  • ② 高齢者社会に対応した地域住民の健康づくりを目指すとともに、スポーツ離れが進む子どもたちへ、継続的にスポーツに触れ合う場の提供を推進する。
  • ③ 幼児から高齢者まで、その年代にふさわしいスポーツの振興を通して、市民の健やかな心身を育むことに寄与する。
  • ④ 市民の各年代にふさわしい生涯スポーツニーズに応えるよう啓発活動を推進する。そのために、有資格職員等による運動教室の充実や指導者派遣事業の拡充を図る。
  • ⑤ 地域スポーツ振興の担い手である地区公民館、スポーツ推進委員協議会、当協会加盟地区体育・スポーツ団体の三者が連携して、地域住民の健康づくり、コミュニティづくりを図るよう地域コミュニティ事業の推進を図る。
  • ⑥ 新潟県スポーツ協会と連携しインテグリティ講習会や指導者講習会、運動遊びイベント等を実施します。

 
◎  事業内容

 ・協会設立記念第10回佐渡市グラウンド・ゴルフ大会  6月2日(日)

2万円

 ・陸上競技場市民開放デイ  9月29日(日)

1万円

 ・第5回さど健幸ウォークの開催  10月26日(土) 

30万円

 ・第1回市民ボッチャ大会

 1月18日(土)

 1万円

 ・第8回市民カローリング大会  3月2日(日)

1万円

 ・リレーマラソン大会の開催    3月22日(日)

25万円

 ・地域コミュニティ事業  年間実施

30万円

 ・園児の運動あそび教室出前授業(拡充)  年間実施

 

 ・シニア体力づくり教室出前授業(新規)  年間実施

 

 ・高齢者健康づくり教室出前授業(拡充)  年間実施

 

 ・協会直営のスポーツ教室の実施(拡充)  年間実施

 

 ・広報紙発行  

42万円

 

(3)協会主管イベントの充実を図るため、関係機関との連携を強化する。
 スポーツイベントについては、新型コロナウイルスが5類に移行した後、どれだけコロナ前の大会規模に近づけるかを最大の目標とし、参加選手の満足度の更なる上昇を目指し大会を開催する。
 また、年々確保が困難になりつつあるボランティアについては、関係機関と協議しながら人員の確保と必要人数の削減の方法を検討する。常態化しているボランティア確保の課題は、ボランティアのやりがいや楽しみ方を知る研修会を開催し、視点を変え島外ボランティアの募集等、スポーツボランティアの養成も継続していく。
 
◎  事業内容

 ・佐渡トキマラソンファンラン(1.5km、3km)

4月20日(土)

 ・第15回佐渡トキマラソン (フル、ハーフ、10km)

4月21日(日)

 ・エンジョイグルメライド

5月18日(日)

 ・第18回佐渡ロングライド210

5月19日(日)

 ・第12回佐渡オープンウォータースイミング

7月21日(日)

 ・第23回佐渡ジュニアトライアスロン大会

8月31日(土)

 ・第36回佐渡国際トライアスロン大会

9月1日(日)

 

4)指定管理施設の市民有効活用のため、適切かつ効果的な施設管理を行う。

  • ① 佐渡市総合体育館は、令和6年度から3年間、指定管理期間を更新した。そしてこの3年間は、新潟県内で広く指定管理業務を受託している株式会社バーテックスと共同事業体を構成し、管理運営を行っていくことになった。受付業務のデジタル化や最新型フィットネス・トレーニング機器の導入、新たな教室の開催等、民間企業のノウハウを取り入れて運営する。
  • ② 各施設でのスポーツ教室の実施により、参加者の増加や修了者の利用促進を図る。また、特に利用者数の少ない陸上競技場や佐和田野球場については、市民開放デイに続く、新たなイベントを企画・実施し、利用促進を図る。
  • ③ 施設運営にあたっては、安全管理の徹底を図るとともに、利用者の声を聞きながらホスピタリティの向上や営業時間の柔軟な対応等によりサービスの向上を図る。
  • ④ 施設の老朽化等による修繕にも積極的に対応し、佐渡市と協議しながら、早期対応を図る。
  •  また、1月1日の能登半島地震で被災し、現在利用を中止している佐渡スポーツハウスのプール棟や両津総合体育館アリーナについては、佐渡市と協力し、1日も早く利用できるように努める。

 
◎  事業内容

 ・各種スポーツ教室の実施
 ・市民向け運動啓発事業(佐渡市総合体育館)
 

1.基本方針について

  • ① 令和5年度は、加盟団体と連携して、コロナ禍のため停滞したスポーツ活動を復活させること、市民の健康維持増進のニーズに対応できるようにスポーツの機会の充実を図ること、さらに中学校部活動の地域移行が円滑に行われるよう共に支援することを基本方針に掲げ取り組んできた。
  • ② この約3年間のスポーツ活動停滞からの脱却は、容易ではなかった。
  • ③ 各種大会やスポーツイベントの参加人数の減少傾向は、歯止めがかからなかった。総人数そのものが年々減少している児童生徒を対象にした事業は、以前の盛況さがなくなり、募集しても定員に達しないことが多くなった。その中にあって、系統だった指導体制を整えている加盟団体にあっては、活況さを保ち続け、本年度も全国大会で優秀な成績を収めるなど、コロナ禍以前に劣らない成果を上げていた。
  • ④ しかし、当協会の恒常的な課題である人材不足という課題が露呈した。各加盟各団体において、イニシアティブをとるリーダーが高齢化していること、若手の台頭が望まれる。
  • ⑤ また、健康維持増進活動普及により、施設利用の拡大を図ろうとする協会の方針と65歳以上の施設利用料を無償とする佐渡市の施策とが相俟って、高齢者のスポーツに親しもうとする機運が高まろうとしていた。しかし、能登半島沖地震により、計画は大幅に変更せざるを得なくなった。
  • ⑥ このようなスポーツ環境の大きな変化が発生した本年度であったが、新理事や新評議員で構成される当協会は、新たな2つの方策を講じた。1つは当協会のもつ豊かな経験や人材によるスポーツ推進力を民間活力と合わせることにより、より多くの市民スポーツ振興の恩恵を与えることができるのではないかという方策である。この分野で実績のあるヴァテックス株式会社と佐渡市総合体育館における共同経営を行うことにした。
  • ⑦ もう1つは、協会内部組織改革である。当協会に寄せられる様々な外部からのニーズに対し、スピーディに組織的に対処できる組織にすることである。具体的には職務分掌と責任体制を明確にさせた。今までは専務理事、常務理事のもと、横一線に職員が配置されていた。
  • ⑧ 総務部 事業部、イベント部にそれぞれ新たに係長を配置し、縦系列の職員配置とした。係間の相互の異動を行うことによって、マンネリ化を防ぐとともに新進気鋭の人材の配置を目指す。今後は副係長、嘱託員の配置などを計画している。
  • ⑨ 令和5年度は、スポーツ環境の変化に適切に対応できるか、スポーツ協会の命運をかけた試行が開始された年度であった。

2.事業報告

(1)競技力の強化を目指し、優秀選手並びに指導者育成を図る。
 市内青少年の全国大会への出場が本年度も定着してきている。その要因は、優秀なアスリートを育成するため、初級段階から上級段階まで個々に応じた指導をジュニア層から高校生・一般まで、指導体制を構築していることである。協会として、これらの競技団体に引き続き助成制度が有効活用されるよう支援するとともに、他の競技団体には、一貫した指導体制を構築するよう支援を図ってきた。その結果、ジュニア層の教室の開設、小中合同練習、中高一般合同講習会等、系統だった指導体制を構築する団体が増えてきている。今後もこの流れを大事にする必要がある。
 
 また、スポーツ講習助成事業を通して、優秀選手及び指導者を育成するため、島外から優秀指導者やアスリートを招聘し、指導力や競技力の向上を図るための実技講習会や講演会を実施していた。当協会として、この流れも強力に支援する必要がある。
 
◎  事業内容

 ・選手育成強化事業助成事業  ※28競技(2,789,000円)
 ・スポーツ交流支援助成事業  ※11競技( 802,300円)
 ・スポーツ講習助成事業  ※4競技( 252,000円)
 ・加盟団体助成事業  ※28団体(2,450,000円)
 ・総合スポーツ大会の開催  ※令和5年6月~8月:13競技
 ・さどリレーマラソン大会  ※令和6年 3月23日(土)
 ・指導者講習会の実施  ※令和5年11月19日(日)
 ・スポーツ講演会  ※令和6年 2月11日(日)
 ・表彰式(優良指導者等)  ※令和6年 2月18日(日)
 

2)市民の健康づくりに寄与する生涯スポーツを振興する。
① 本年度も希薄になってしまったと言われる地域コミュニティを少しでも再構築するため、地域スポーツ振興の担い手である地区公民館、地区スポーツ推進委員協議会、地区体育・スポーツ団体の三者が連携して、地域住民の健康づくり、コミュニティづくりに取り組んだ。
② その地域の住民の特性を把握し、ニーズにあった内容と方法を3者で協議して、企画・運営していた。年々、地区ごとに創意と工夫がみられるようになった。ウオーキング愛好者が多い地域はウオーキングを、老人会と少年野球チームが交流会を行っている地区はカローリングを、芝生のグラウンドや野球場があるところではグラウンド・ゴルフを、スポーツ協会の親睦を深めることから各ニュースポーツを組み合わせたイベントを設けたりしていた。奨励種目のカローリングだけでなくボッチャやモルックを取り入れる地域が出てきている。
③ スポーツ離れの状況がみられる子供たちへ、継続的にスポーツに触れ合う場の提供を推進することがねらいであった。そのために、有資格職員を最大限活用して教室等の充実や指導者派遣事業の拡張を図った。
④ 創意工夫した広報誌発行
   多くの会員が登場する広報紙面を編集することができた。題名をスポーツ佐渡として、市民に親しまれる編集内容に努めた。
 
◎  事業内容

 ・第9回市民グラウンド・ゴルフ大会  ※令和5年 6月 4日(日)
 ・第7回市民カローリング大会  ※令和6年 3月16日(土)
 ・第1回市民ボッチャ大会  ※体験コーナーのみ、次年度へ持越
 ・地域コミュニティ事業  ※8地区(新穂・畑野除く)
 ・第4回さど健幸ウォーク  ※令和5年10月14日(土)
 ・園児の運動遊び教室出前授業(拡充)  ※次年度へ継続
 ・シニア体力づくり教室出前授業
 ・高齢者健康づくり教室出前授業(拡充)
 ※次年度へ継続
 ※次年度へ継続
 ・協会直営のスポーツ教室の実施(拡充)
 ・広報誌発行
 ※次年度へ継続
 ※年2回発行(別添参照)
 

(3)協会主管イベントの充実を図るため、関係機関との連携を強化する。
① 今年度は国・県の指針に沿った対策を講じたうえで、可能な限り魅力ある大会にしていくことに努めた。具体的には、
② また、ボランティアの確保も困難が予想されることから、関係機関と協議しながら効果的な運営方法を検討行った。
③ ボランティア確保の課題は常態化していることから、ボランティアのやりがいや楽しみ方を知る研修会を開催し、スポーツボランティアの養成を図った。
 
◎  事業内容

 ・第14回佐渡トキマラソン 

※4月23日(日)

 ・エンジョイグルメライド(新規)

※5月20日(土)

 ・第17回佐渡ロングライド210

※5月21日(日)

 ・第11回佐渡オープンウォータースイミング

※7月23日(日)

 ・第22回佐渡ジュニアトライアスロン大会

※9月2日(土)

 ・第35回佐渡国際トライアスロン大会

※9月3日(日)

 ・ボランティア研修会

※次年度へ継続 

 

4)指定管理施設の市民有効活用のため、適切かつ効果的な施設管理を行う。
① 震災による施設の復興を図ることが課題とされていて、効果的な施設管理、市民に有効活用をどのように図っていくかは、令和6年年度以降に持ち越された。
② 施設の老朽化による修繕に積極的に対応し、佐渡市と協議しながら、改修箇所の早期対応に努めてきたが、相次ぐ施設の機器の故障に日々追われてしまった。
③ 今後は、長期的展望に立ち、佐渡市と協議をしながら、管理施設の維持継続に耐えうる施設経営を考えていかなければならない。
④ 活用できる施設では、スポーツ教室の拡充をし、教室の参加者や修了者の利用促進を図ることに努めた。特に利用者数の少ない陸上競技場については、昨年に引き続き開放ディ等のイベントを企画・実施し、利用促進を図った。しかし、陸上競技愛好者やサッカー愛好者に限定されて、一般市民利用度の高まりには及んでいない。
⑤ 施設運営にあたっては、安全管理の徹底を図るとともに、利用者の声を聞きながらホスピタリティの向上や営業時間の柔軟な対応等により、サービス向上を図る。
 また、本年度は、佐渡市総合体育館関連施設の指定管理業務受託の最初の年である。ヴァテックスとの共同管理上が円滑にいくため、諸課題を共に解決を図れるように協議を定期的にしていく必要がある。
 
◎  事業内容

 ・各種スポーツ教室の実施(拡充)  ※次年度へ持越
 ・ボランティアポイント付与制度  ※ボランティア参加者へ付与
 ・陸上競技場市民開放ディ及びイベントの実施  ※9月30日(土)