会長あいさつ(令和6年度表彰式当日)

 
 
 
一般財団法人 佐渡市スポーツ協会

会長 渡邉 晃三

 令和6年度佐渡市スポーツ協会表彰式の開催に当たりご挨拶申し上げます。 受賞された皆様、ご家族の皆様、本日は大変おめでとうございます。長年の功紹と輝かしい成果を祝福したいと思います。そしてご臨席をいただきました来賓の皆様には、日頃から佐渡市スポーツ協会にご支援、ご協力をいただきまして、この機会に改めて感謝申し上げます。また加盟団体の皆様には、日頃からスポーツを通じて青少年の健全育成や地域の活性化に大変ご尽力いただき、厚く御礼申し上げます。
 佐渡市のジュニアスポーツの状況ですが、少子化の影響で高校では、全ての競技で佐渡地区大会が今年から無くなり、下越地区や上越地区の大会に組み込まれます。私が高校に人学した際、佐渡高校の先輩方はバレーボールやバドミントン、そして陸上でインターハイに出場しました。その予選の佐渡地区大会は、島内6高校の代表による母校の名誉をかけた凄まじい熱戦が繰り広げられ大変感激したことを思い出しますが、今高校で全国を目指す生徒は、島外の高校に進学するしかない時代になったようです。このような時代の中で佐渡高校相川分校バスケットボール部の定時制全国大会連覇や佐渡高校の男子バスケットボール部、女子バレーボール部、男子バドミントン部、女子バドミントン部、男子空手部、女子空手部、陸上競技部の皆さんが県大会で上位入賞したことは、佐渡にいても高校スポーツで活躍できる可能性を示していただき、小学生、中学生の後輩たちに希望を与えてくださいました。
 今年の小学6年生は市内で約380人ですが、昨年の出生数は、約150人と伺いました。10年で半分以下に減り、その中でも半数の子供は、スポーツをしないことから、物凄いスピードでスポーツをする子供が減ります。中学生も小学生も早晩、佐渡で大会が開催できなくなり競技が消滅する危機が訪れます。それでは、私達スポーツ関係者は、どうのように対処すればよいのでしょうか?ピンチを克服するヒントは、マルチスポーツを普及することだと考えます。少年期に1人で複数のスポーツを経験することです。例えば、大谷翔平選手が、水泳やバドミントンを経験したように、他にもバスケットボールの八村塁選手が野球を、スケートの髙木美帆選手がサッカーを経験しています。マルチスポーツは、バーンアウトやケガを防いだりメインスポーツのビルドアップにも大変役立ちます。私達は、小中学生の皆さんに是非いろんなスポーツが経験できるような環境を整備したいと思います。このマルチスポ ーツの推進は、競技人口の減少を複数種目を経験することでカバーし、競技の消滅を予防する唯一の手段かもしれません。
 さて、佐渡市は健康寿命日本1を目指しています。超高齢化社会の中で本日、奨励競技者賞を受賞されたアクティブシニアである皆さんは、市民のお手本でもあります。部活動の地域移行を考える際、中学生からスポーツを始める体育という文化が終わり、小学生からいつでもスポーツに親しむ文化、地域で子どもからシニア世代、障がい者まで一緒にスポーツを楽しむ文化を私達は創造する大変革期にいます。この大変革期のカギを握るのがシニアのスポーツ愛好者の皆さんです。そういった意味でも奨励競技者賞を受賞の皆様には、小学生からシニア世代まで幅広い世代にスポーツの楽しさを伝授していただくことも期待しております。
 最後になりますが、小学生、中学生、高校生の皆さん、日頃から皆さんを支えてくれるご家族とコ ーチヘの感謝の気持ちを大切にして、これからも精進してください。
 この表彰式の開催に当たりご協力をいただきました加盟団体スタッフの皆さんに深く感謝の意を表しますと共に、お集まりの皆様が今後ともスポーツを通じて地域社会に貢献し佐渡が元気になりますよう、引き続きご活躍されることを祈念いたしまして主催者の挨拶とさせていただきます。
   

令和6年2月