会長あいさつ(令和7年度表彰式当日)
会長 渡邉 晃三
令和7年度佐渡市スポーツ協会表彰式の開催に当たり、主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。
本日、栄えある賞を受賞されました皆様、そして今日まで支えてこられたご家族の皆様、誠におめでとうございます。皆様が積み重ねてこられた弛まぬ努力と、その輝かしい成果に対し、心より敬意を表します。また、ご多忙のなかご臨席を賜りましたご来賓の皆様、ならびに日頃から当協会の活動を支えてくださる加盟団体の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、目を転じますと、佐渡のジュニアスポーツを取り巻く環境は極めて厳しい局面にあります。少子化の影響により、本年度から高校スポーツの全ての競技で佐渡地区大会が姿を消しました。島内で切磋琢磨する機会が失われ、全国を目指すには島外へ進学せざるを得ないという現状に、胸を痛めている関係者も少なくありません。しかし、そのような逆境の中でも、佐渡高校の選手の皆さんは県大会で上位入賞を果たし、「佐渡にいても高いレベルで活躍できる」という可能性を証明してくれました。その姿は、後輩である小中学生にとって大きな希望の光となっています。現在の小学6年生は約350人ですが、昨年の出生数は約150人まで減少しています。このままでは近い将来、競技そのものが成立しなくなるという危機的な状況にあります。このピンチを克服する鍵は、「マルチスポーツ」の普及にあると私は確言しています。
大谷翔平選手が水泳やバドミントンを、八村墨選手が野球を経験していたように、少年期に複数の種目に触れることは、怪我の防止や身体能力の向上だけでなく、燃え尽き症候群を防ぐ効果もあります。私たちは、子供たちが複数の競技を経験できる環境を整えることで、競技人口の減少をカバーし、佐渡からスポーツの灯を消さない仕組み作りを推進してまいります。佐渡市が掲げる「健康寿命日本一」の実現において、本日「奨励競技者賞」を受賞されたアクティブシニアの皆様は、市民の模範となる存在です。
今、部活動の地域移行に伴い、「学校体育」から、地域全体で年齢や障害の有無に関わらずスポーツを楽しむ「生涯スポーツ文化」への大変革期を迎えています。受賞されたシニアの皆様には、長年培われた技術とスポーツの楽しさを、ぜひ次世代に伝承していただきたいと願っております。
おかげさまで、佐渡市スポーツ協会は設立10周年を迎えました。競技団体と地区体協の伝統を継承した「旧佐渡市体育協会」と、スポーツツーリズムを牽引してきた「旧佐渡スポーツ財団」が統合した当協会は、全国でも類を見ない先駆的な組織です。これからの10年、人口減少がさらに進む時代にあっても、市民に愛され、スポーツ振興に貢献し続ける組織でありたい。今日表彰された若い世代の皆さんが、将来「佐渡市スポーツ協会で働きたい、指導者として活躍したい」と思えるような、魅力ある組織作りを目指してまいります。
最後になりますが、受賞された児童・生徒の皆さん。皆さんを支えてくれる家族や指導者への感謝を忘れず、これからも精進を続けてください。本式の開催にご尽力いただいた全ての関係者、そしてお集まりの皆様のますますのご健勝とご多幸を、そしてスポーツの力で佐渡がより気になることを祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。